カウンター
<< April 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< ジョニー? | main | コモンな日々・その1 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

2013年09月14日(土) by スポンサードリンク [ Edit ]
cetegory : - / - / - / -

どこまでいけるかわからないけれど

一晩かけて、手紙を書きました。
何枚も便箋を無駄にして、書き終わる頃には、鼻水をかんだティッシュがテーブルに山のように積まれていました。
涙がとまらなかった。

式場におさまりきらないぐらいの弔問者。
突然降り始めた粉雪。
アカペラサークルの人たちの歌。
お父さんの挨拶の言葉。

2006年2月3日。
高校の演劇部時代の友人が亡くなった日です。

彼女と私は、相手役を演じることが多くありました。
お互い母親がおらず家事を担っていることもあり、晩ごはんのレシピを教え合ったり、部活以外で一緒に遊びに行ったり、長電話で恋愛話をしたこともありました。

かわいくて、背が高くて、色白で、勉強も運動も歌も、何でも出来る子でした。
芝居も私なんかより断然上手かった。学年中の誰からも好かれていました。
そんな彼女に私はいつもコンプレックスを感じていて、次第に部活の時間以外は話すことも少なくなってしまいました。

20歳を迎えて間もない頃、彼女が病気で入院していることを知りました。
私も同じ頃に体をこわしていて、お互いぼちぼちやっていこうねと言ったのを覚えています。
ある時、高校時代にイベントで上演した作品のビデオを貸してほしいというメールがきました。
私の公演が一段落して、「いつ貸そうか」とメールを送ったけれど返信はなく。
2度目の大学留年の危機を何とか乗り切り、もう一度連絡を取ってみようかと思っていた矢先。
亡くなったという知らせを、当時の演劇部の部長からもらいました。

今回の公演「時間Re.Birth」は、亡くなってしまった主人公の親友のために、昔上演できなかった台本でもう一度芝居をしよう、というお話でした。
個人的な事情ではありますが、どうしても、私の友人のことを思い出さずにはいられませんでした。

劇中劇、高校駅伝大会で、主人公がたすきをつなげずに、その場所で彼女自身の時間も止めてしまうというシーンがありました。
その「たすき」は、私にとっては「公演のビデオ」でした。
なぜ、もっと早くに連絡をとらなかったんだろう。
なぜ、もう一度メールを送らなかったんだろう。
そうしていれば、何か変わっていたかも知れないのに。

稽古で悩んでいた頃、私は思い切って演出の高木啓介氏にこのことを話しました。
高木氏はただただ静かに聞いてくださいました。
気持ちに重きを置いて作るお芝居。公演直前、氏は私にこう言いました。
「あなたの演じる役だけでなく、あなた自身も、会いたい友人と舞台の上で会ってください」
現実じゃ過去に戻ることなんて出来やしない。でも舞台の上でなら、もう一度あの時間に行くことが出来るかもしれない。
とことん自分と向き合わなきゃな。

そこからは、ひたすら自分自身とのたたかいだと思いました。

公演が終わった後、高木氏は私に「友人には会えたのか」と聞きました。
私は答えることが出来ませんでした。
それは、会えなかったということではなく、納得いく演技ができなかったということではなく。
芝居をすることを選んだなら。常に自分が出来うる最良の演技を模索し続けなければならないと思ったのです。
本当に「会えた」と言っていいのは、私が死ぬ時だと思ったのです。
ただ、亡くなった私の友人がどこかでこの舞台を見ていて、彼女自身が会いたい人に会えることを、いつも願っていました。
ラストシーンでみんなの顔を見回すところ、涙をこらえるのに必死でした。
まるで、自分が死んで、天国から降りてきたような気持ちになりました。

役の想いをとにかく丁寧に、かつストレートに表現し、お客様に見ていただく作品でした。
見終わった後、何かを思ってくださったなら、こんなにうれしいことはありません。
最高の座組で、真剣に芝居作りが出来、本当に良い作品に出会うことが出来ました。
感謝の一言に尽きます。ありがとうございました!

せいしゅんでした

公演が終わってちょうど1週間後。
7月25日、天神祭は、彼女の誕生日でした。
天国からも花火見えたかな。
2011年08月01日(月) by 荒井美紀 [ Edit ]
cetegory : あのねのほんね / comments(2) / - / -

スポンサーサイト

2013年09月14日(土) by スポンサードリンク [ Edit ]
cetegory : - / - / - / -

Comment
TOMO    (2011.08.02 Tue 22:41)
………読んでてもらい泣きしてしまいました(ρ_;)


サークルおしばいっ解散公演は、関わってくれたみなさんが、それぞれ何かしらの想いを持ってたんだなぁと改めて思いました。


私はまだ身近な友人を亡くしたことがないのですが(高校の先輩後輩はありますが)、ミキティがミキティらしく日々を過ごすことが一番良いのだと思います(^^)


綺麗事かもしれないけれど、楽しければ笑って辛かったら泣いて、今共にいる仲間たちと気持ちを分かち合いながら進んで行くことが、その友達にとっても安心できることじゃないでしょうか。


いずれ私たちもこの世を去ります。

その時に、やっと会えたねって笑顔で言えるように、今をしっかり生きましょ♪


そして、お友達の命日でも誕生日でも、そのお友達のためだけに泣く日を作ってみたらどうでしょう(^w^)



………あまり上手いことは何も言えませんでしたね(笑)



ミキティは良い友達を持ってるんだねぇ(*^^*)


そう思える人に出会えただけでもスゴい奇跡だと思うよ( ̄∀ ̄)



みきてぃ    (2011.08.05 Fri 02:30)
TOMO姉さん、ありがとうございます^^

本当に、いい友達でした。
だからこそそれが上手く伝えられなくて、上手く話せなくて。
もう会えないとわかってからものすごく後悔しました。

精一杯生きること。今の私に出来る唯一のことだと思います。
いつか彼女に再会出来た時に、笑って話せたらいいな、と思っています。

ありのままの私の気持ちを、思いっきりぶつけたお芝居でした。
素敵な作品に携われたこと、本当にうれしいです。
TOMO姉さんとも出会えてよかったです^^
これからもどうぞ仲良くしてやってください☆
Submit Comment